認知症サポートの道

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オーラルフレイルとは?食べることや話すことが楽しくなる滑舌トレーニングを紹介

 

 

健康ボイストレーナー赤間裕子さんの著書で最近出版した本『1日3分でむせ予防! 60歳からの滑舌レッスン』について、シェアしたいと思います。

 オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは、口腔機能が低下することで、食べることや話すことに支障が出る状態のことです。噛む力や飲み込む力が弱くなったり、滑舌が悪くなったり、口周りの筋肉が衰えたりします。オーラルフレイルは、老化の重要なサインであり、認知症にもなりやすいと言われています。

オーラルフレイルの症状には、以下のようなものがあります。

  • 飲み込むのが辛い
  • むせる
  • 唾液が多い
  • 口臭が気になる
  • 食事に時間がかかる
  • 食欲がない
  • 話すのが億劫になる
  • 滑舌が悪くなる

これらの症状に当てはまる方は、オーラルフレイルの可能性があります。オーラルフレイルは、放置するとさらに進行してしまうので、早めに対策をしましょう。

滑舌トレーニングでオーラルフレイル対策

オーラルフレイル対策の一つとして、赤間さんが提案するのが、「あいうえお滑舌トレーニング」です。このトレーニングは、母音の「あ・い・う・え・お」を正しく発音することで、口周りの筋肉を鍛えるものです。毎日3分間だけ行うだけで、口腔機能を向上させる効果が期待できます。

「あいうえお滑舌トレーニング」は、以下のように行います。

1. まず声を出すときの基本である腹式呼吸を身につけます。腹式呼吸は、お腹から声を出すことで、血行や代謝も良くなります。
2. 次に母音の「あ・い・う・え・お」をそれぞれ正しく発音します。口を大きく開けたり、唇をすぼめたりすることで、表情筋も動かします。
3. 最後に五十音を「あ・い・う・え・お」~「わ・い・う・え・を」まで一音ずつ区切って声に出します。そして五十音を「あいうえおかきくけこ……(略)わいうえを」までなめらかに声に出します。

このトレーニングは、どこでも簡単にできるので、毎日続けてみましょう。

感想

私は、この本を読んで、オーラルフレイルのことを知りました。私も最近、食べることにあまり興味がなくなったり、話すのが面倒に感じたりすることがありました。オーラルフレイルの症状に気づいていなかったのです。

この本では、オーラルフレイルの原因や予防法、滑舌トレーニングの方法などが分かりやすく説明されています。写真やイラストも豊富で、見やすくて読みやすいです。赤間さんの声も聞けるQRコードも付いていて、実践しやすいです。

私は、この本を読んでから、「あいうえお滑舌トレーニング」を始めました。最初は少し恥ずかしかったですが、だんだん慣れてきました。声を出すことで、気分も明るくなりました。食べることや話すことが楽しくなってきました。

オーラルフレイルは、誰にでも起こりうることです。食べることや話すことは、人生の大切な楽しみです。オーラルフレイルに負けないために、滑舌トレーニングをしてみませんか?私もこれからも続けていきたいと思います。

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『1日3分でむせ予防! 60歳からの滑舌レッスン』赤間裕子著(PHP研究所