認知症サポートの道

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VR旅行で高齢者の笑顔が溢れる!神戸市で行われた福祉×テクノロジーの取り組みとは?

神戸市で行われたVR旅行の体験会についてお話したいと思います。VR旅行とは、VRヘッドセットを使って、自分がいる場所とは違う場所を訪れることができるサービスです。今回の体験会では、介護福祉施設の入居者が地元のおすすめスポットを360度カメラで撮影した動画を見て、VR空間で旅行を楽しんだそうです。

私はこのニュースを見て、とても感動しました。なぜなら、VR旅行は介護施設の入居者にとって、多くのメリットがあるからです。

VR旅行のメリット

心理的効果

まず、VR旅行は心理的な効果があります。介護施設では、外出や旅行が難しいことも多いでしょう。しかし、VR旅行なら、好きな場所や思い出の場所に気軽に行くことができます。それは、入居者の気分を明るくし、生きがいや希望を与えることにつながります。例えば、今回の体験会では、五色塚古墳を散策した女性は「家族にも体験させたい」と笑顔を見せたそうです。また、明石海峡大橋を見学した男性は「懐かしいなぁ!」と感嘆したそうです。これらの反応から、VR旅行が入居者の心に良い影響を与えたことがわかります。

身体的効果

次に、VR旅行は身体的な効果もあります。介護施設では、運動不足や筋力低下が問題になることもあります。しかし、VR旅行なら、歩くや見回すなどの動作が必要になります。それは、入居者の身体機能の維持や向上に役立ちます。例えば、今回のプロジェクトを引っ張った登嶋健太氏は、「首を回す能力の維持向上にもつながる」と説明しています。また、「六甲の館」の溝田弘美施設長は、「タブレットで動画をみるのと、VRで見るのとでは没入感が違う」と手ごたえを感じているそうです。これらの発言から、VR旅行が入居者の身体に良い影響を与えたことがわかります。

社会的効果

最後に、VR旅行は社会的な効果もあります。介護施設では、孤立やコミュニケーション不足が問題になることもあります。しかし、VR旅行なら、他の入居者やスタッフと一緒に楽しむことができます。それは、入居者同士や入居者とスタッフの関係性を深めることにつながります。例えば、今回の体験会では、「千代が丘ふれあいのまちづくり協議会」のアクティブシニアが撮影した動画を見ることで、入居者と地域住民の交流が生まれたそうです。また、神戸市の岡山裕司副局長は、「地域活動の活性化につなげる」と話しています。これらの事例から、VR旅行が入居者の社会に良い影響を与えたことがわかります。

 

 

以上のように、VR旅行は介護施設の入居者にとって、心理的、身体的、社会的なメリットがあると言えます。私は、このような福祉×テクノロジーの取り組みが、今後も広がっていくことを期待しています。VR旅行は、高齢者だけでなく、若い世代にも楽しめるサービスだと思います。私もいつか、VR旅行を体験してみたいです。