認知症サポートの道

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介護者が施設入所を決断するタイミング

親を施設に入れるタイミングは?

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高齢になると、介護が必要になるケースが増えてきます。介護を担うのは、配偶者や子どもなどの家族です。しかし、家族の負担も限界があり、施設への入所を検討することもあるでしょう。

では、親を施設に入れるのは、どのようなタイミングがよいのでしょうか。

医師に相談したタイミングでももう入所を検討したほうがよい

親の介護で悩んだとき、まずは医師に相談するのが一般的です。医師の診察を受け、介護の必要性や程度を判断してもらいます。

このとき、医師から「施設への入所を検討したほうがよい」と言われた場合は、早めに入所を検討したほうがよいでしょう。

入所するかどうかの評価をするポイントは運動機能、認知機能

施設への入所を検討する際には、以下の2つのポイントを評価する必要があります。

運動機能
入浴やトイレ、食事などの基本的な介助が必要かどうかです。入浴は週3回デイサービスに行けばなんとかなる場合もありますが、トイレの介助はポイントが大きくなります。

認知機能
物忘れや徘徊、妄想などの症状がないかです。物忘れだけならまだ何とか大丈夫ですが、徘徊や妄想がでると大変になってきます。また、失禁があると介護者の負担が大きいため、オムツを拒否されるなどの場合には、施設への入所を検討したほうがよいでしょう。

施設も人員が潤沢ではないので、どうにもならないギリギリの状態より、その少し手前で入所するのがよい

施設も人員が潤沢ではありません。そのため、どうにもならないギリギリの状態より、その少し手前で入所したほうが、介護スタッフが適切なケアを提供できる可能性があります。

また、親も自分の身の回りのことが自分でできなくなると、精神的に不安定になることもあります。施設に入ることで、専門のスタッフのサポートを受けながら、安心して生活できるようになります。

施設への入所を検討する際の注意点

施設への入所を検討する際には、以下の点に注意しましょう。

費用
施設の費用は、入居する施設や介護度によって異なります。費用を事前に確認しておきましょう。

立地
親が施設に通う際に、交通の便がよい場所を選びましょう。また、親の希望する施設の種類や雰囲気なども考慮して選ぶとよいでしょう。

親の意思
親の意思を尊重することも大切です。親が施設に入ることに抵抗がある場合は、無理に施設に入れようとせず、まずはデイサービスやショートステイを利用し、施設生活に慣れるようにしましょう。

まとめ

親を施設に入れるのは、家族にとって難しい決断です。しかし、介護の負担が大きく、親の生活が困難な場合は、早めに施設への入所を検討したほうがよいでしょう。

施設への入所を検討する際には、親の運動機能や認知機能、費用、立地、親の意思などを考慮して、最適な施設を選びましょう。