【介護認定審査会】とは?高齢者の介護度判断とサービス利用の仕組み解説
今回は、介護認定審査会について、説明したいと思います。介護認定審査会とは、どんなものなのでしょうか?
まず、介護認定とは、高齢者がどのくらい介護が必要なのかを判断するための手続きです。介護認定を受けると、介護保険制度のサービスを利用することができます。介護認定を受けるには、市区町村に申請する必要があります。
1|申請の方法
要介護認定・要支援認定とは、介護保険制度のもとで、どれくらいの介護が必要かを判断するための手続きです。この手続きをすることで、介護サービスや福祉用具の利用が可能になります。
申請方法は以下の通りです。
- 本人または家族が直接市区町村の窓口に行って申請する
- 地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、介護保険施設が本人または家族の代わりに申請する(代行申請)
代行申請は、2006年(平成18)年の介護保険制度改正で新たに導入された制度です。地域包括支援センターとは、高齢者やその家族が住み慣れた地域で安心して暮らせるように、さまざまな相談やサポートを行う機関です。居宅介護支援事業所とは、高齢者やその家族が自宅で介護を受ける場合に、必要なサービスや費用を計画する機関です。介護保険施設とは、高齢者が入所することで介護を受けることができる施設です。
代行申請をするメリットは以下の通りです。
- 本人または家族が窓口に行く手間や時間が省ける
- 専門的な知識や経験を持つ機関が適切な申請書類を作成してくれる
- 申請後の手続きや連絡も代行してくれる
代行申請をする場合は、本人または家族が代行する機関に依頼する必要があります。依頼する際には、本人の同意書や身分証明書などの書類が必要になります。
2|認定までの流れ
市区町村では、申請を受けたら、訪問調査員という専門家が高齢者の自宅や施設を訪問して、身体や生活状況などを調査します。訪問調査員は、調査結果をコンピューターに入力して、一次判定を行います。一次判定とは、コンピューターが自動的に高齢者の介護度を算出することです。
しかし、一次判定だけでは、高齢者の状態を正確に把握することはできません。そこで、介護認定審査会という機関が登場します。介護認定審査会とは、市区町村に設置された審査機関で、保健・医療・福祉の学識経験者で構成されています。介護認定審査会では、一次判定の結果と主治医の意見書をもとに、高齢者の介護度を最終的に決めます。
高齢者の介護度は、「要支援1~2」「要介護1~5」の7ランクに分けられます。「要支援」は、日常生活に不自由がある程度で、「要介護」は、日常生活に大きな困難がある程度です。数字が大きくなるほど、介護が必要な状態です。
以上が、介護認定審査会についての簡単な説明です。介護認定審査会は、高齢者の状態を正しく評価し、適切なサービスを提供するために重要な役割を果たしています。