認知症は、脳の神経細胞が徐々に死滅していく病気です。記憶障害や見当識障害、言語障害などの症状が現れ、日常生活に支障をきたすようになります。
認知症は早期発見・早期治療が重要です。早期に発見できれば、薬物療法やリハビリテーションなどによって、症状の進行を遅らせたり、日常生活を維持したりすることができます。
そこで、今回は認知症の初期症状のチェックポイントを5つご紹介します。
1. 財布や鍵など、よく使うものを置いた場所が分からなくなる
これは、記憶障害の初期症状のひとつです。新しいことが記憶できなくなり、直前にしたことや見たことを思い出せない状態です。
2. 5分前に聞いた話を思い出せない
短期記憶の低下が考えられます。短期記憶とは、数秒から数分程度の間に記憶される情報のことです。5分前に聞いた話を思い出せないということは、短期記憶が低下している可能性があります。
3. 今日が何月何日か分からない
見当識障害の初期症状のひとつです。時間や場所、自分と周囲の人間との関係を認知する能力が低下してしまうことがあります。
4. 人の名前と顔がすぐに出てこない
言語障害の初期症状のひとつです。言葉を理解したり発したりする能力の低下です。
5. 方向や時間の感覚が悪くなり、昼寝にも関わらず起きて朝だと思うことがある
認知機能の低下が考えられます。認知機能とは、物事を理解したり判断したりする能力のことです。
これらの症状に当てはまる場合は、認知症の可能性があります。一人で悩まずに、医師に相談しましょう。
まとめ
認知症の初期症状は、人によってさまざまです。しかし、上記のチェックポイントを参考に、自分の様子を振り返ってみてはいかがでしょうか。
もし、認知症の可能性がある場合は、早めに医師に相談することが大切です。早期発見・早期治療によって、認知症の進行を遅らせ、より長く自立した生活を送ることができる可能性が高まります。