認知症サポートの道

「認知症と向き合う人々の支え手。認知症の勉強を日々研鑽中。」

認知症ケアは、残された能力を引き出すことが大切

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認知症は、脳の神経細胞が変性・死滅することで、記憶力や判断力、理解力などの認知機能が低下する病気です。認知症になると、日常生活でさまざまな困難を抱えるようになります。

認知症の人のケアは、その人の尊厳を守りながら、安心して暮らせるように生活全般を支援していくことです。そのためには、認知症の症状や進行度を理解した上で、その人に合わせたケアを行うことが大切です。

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認知症ケアの基本は、残された能力を引き出す

認知症の人は、症状の進行によって、さまざまな能力を失っていきます。しかし、完全に失われるわけではありません。残された能力を引き出すことで、その人らしい生活を送ることができるようになります。

例えば、認知症の人は、記憶力が低下することで、物の名前や場所を忘れやすくなります。しかし、言葉や表情でコミュニケーションをとろうとする能力は残っていることが多いです。そのため、名前や場所を思い出すためのヒントを与えたり、コミュニケーションをとりやすい環境を整えたりすることで、その人らしい生活を送ることができます。

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できないことを求めるのではなく、今できることを生かす

認知症の人は、できないことが増えることで、自信を失ったり、不安を感じたりすることがあります。ケアを行う際には、できないことを求めるのではなく、今できることを生かすことが大切です。

例えば、認知症の人は、料理や掃除などの家事をすることが難しくなることがあります。しかし、簡単な家事を手伝ったり、一緒に過ごす時間を増やしたりすることで、その人らしい生活を送ることができます。

認知症ケアは、介護者への支援も大切

認知症ケアは、介護者の負担も大きくなります。そのため、介護者への支援も重要です。介護者向けの相談窓口やセミナーなどを活用して、情報や技術を身につけ、心身のケアを行うことが大切です。

認知症は、誰にでも起こりうる病気です。認知症の人をケアする際には、その人の尊厳を守り、残された能力を引き出すことを心がけましょう。