認知症サポートの道

「認知症と向き合う人々の支え手。認知症の勉強を日々研鑽中。」

頭を使うゲームやパズルで【認知症リスク】を低減しよう

今回は高齢者の認知症リスクを低減する可能性があるという興味深い研究についてお話したいと思います。認知症は、脳の機能が低下し、記憶や判断力、言語能力などが衰える病気です。認知症になると、日常生活に支障が出たり、自分や家族のことを忘れたりすることもあります。認知症は現在治療法がなく、予防が重要です。ですがパズルやゲームが非常に効果的だという研究結果があります。

 



【パズルやゲーム】認知症の予防に最適なアクティビティ

では、認知症を予防するにはどうすればいいのでしょうか?睡眠や食事などの生活習慣が大切だということはよく聞きますが、実は、頭を使うゲームやパズルも効果的な方法の一つなのです。それはなぜかというと、ゲームやパズルは脳を刺激し、脳の神経回路網を強化し、認知予備力を高めるからです。認知予備力とは、脳の機能低下に対抗する能力のことで、高ければ高いほど認知症になりにくいと言われています。

根拠のある【研究結果】

このことを裏付ける新たな研究があります。アメリカ医師会が発行する医学雑誌『JAMA Network』に掲載されたこの研究では、70歳以上の1万人以上の高齢者を10年間追跡し、彼らの生活活動や認知症発症の有無を調査しました。その結果、パソコンを使ったり、何かを学ぶクラスを受けたり、手紙や日記を書いたりした人や、ゲームやトランプ、チェス、パズル、クロスワードなど頭を使うアクティビティを行った人は、同世代の人よりも認知症を発症する可能性が9~11%低いことがわかりました。

一方で、社会活動の頻度や親しい友人や家族の人数は、意外にも認知症リスクには関係ないことがわかりました。しかし、これは参加者のほとんどが白人であったことや社会的に孤立していなかったことなどが影響している可能性があります。実際には社会と関わることも脳の健康に良い効果があるという他の研究もあります。

 

このようにして、頭を使うゲームやパズルは認知症リスクを低減する可能性があることが科学的に示されました。私自身も高齢者ではありませんが、ゲームやパズルが好きでよく遊んでいます。特にパズルは色々な種類があって楽しいですよね。ジグソーパズルやスライドパズル、数独カックロなど、自分の好きな難易度やテーマで選べます。パズルをすると、集中力や記憶力、論理的思考力などが鍛えられると感じます。また、パズルを完成させたときの達成感や喜びは、ストレス解消にもなります。

パズルをすることは脳のトレーニングになるだけでなく、楽しみの一つにもなっています。皆さんも、パズルやゲームを日常的に取り入れてみてはいかがでしょうか?認知症予防に役立つだけでなく、人生を豊かにすること間違いなしです。