認知症サポートの道

「認知症と向き合う人々の支え手。認知症の勉強を日々研鑽中。」

【西川きよしさん】の政治挑戦の背景にある「福祉」への思い

こんにちは。このブログでは、認知症や高齢者介護に関する情報や知識を分かち合っています。今回は、参議院選挙で3期連続トップ当選を果たした西川きよしさんの「福祉」への思いについて紹介したいと思います。

 

『小さなことからコツコツと 西川きよし自伝』(集英社オンライン)

 

西川さんは、芸人として活躍する前から、福祉施設への慰問活動を行っていました。そのきっかけは、師匠の人生幸朗・生恵幸子さんからのお誘いでした。歯医者さんと一緒に訪問診療を行っていた人生さんは、施設に寄付することで福祉の現場を支えていました。西川さんもその活動に参加することで、福祉政策に興味を持つようになりました。
西川さんは、自分の家族も高齢者介護の現実に直面していました。妻のヘレンさんは、西川さんの両親と自分の母親の3人を介護していましたが、介護疲れと更年期障害で大変な思いをしました。西川さんは、このような問題を解決するためには国や政治が本気で取り組まなければならないと感じました。

 

そこで、西川さんは30歳の時に初めて政治家への転身を妻に打ち明けましたが、当時は反対されました。しかし、40歳を目前にした時に再び話し合った結果、妻は応援してくれるようになりました。そして、昭和61年に参議院選挙に出馬しました。
選挙運動初日の第一声は、西川さんが最初にアルバイトをした八百屋さんの前で行いました。そのお店は西川さんにとって第二の実家のような場所でした。初心に帰って自分を見つめ直すのに一番の舞台だと考えたからです。
選挙戦は失敗もありましたが、西川さんは「小さなことからコツコツと頑張っていきます」というスローガンで多くの支持を集めました。そして、約102万票を獲得してトップ当選を果たしました。

 

西川さんは政治家としても福祉に力を入れています。特に認知症に関しては、自分の母親が認知症だったこともあり、認知症の予防や早期発見、介護の支援などに取り組んでいます。西川さんは、認知症になっても笑顔で暮らせる社会を目指しています。
西川さんの「福祉」への思いは、芸人としても政治家としても変わらないものです。西川さんは、自分が恵まれた人生の恩返しをしたいと考えています。そのためには、小さなことからコツコツとやることが大切だと言っています。

 

西川さんの「福祉」への思いに共感する方は多いと思います。私たちも、西川さんのように、自分にできることから始めてみませんか?