認知症サポートの道

「認知症と向き合う人々の支え手。認知症の勉強を日々研鑽中。」

認知症の治療薬で患者さんの生活を支える!

こんにちは。今回は、認知症の治療に有効な薬物について、初心者介護従事者向けにわかりやすく紹介したいと思います。認知症の原因や種類によって、使われる薬物も異なります。ここでは、主にアルツハイマー認知症と脳血管性認知症について説明します。

アルツハイマー認知症は、脳内の神経細胞が減少し、神経伝達物質アセチルコリンが不足することで起こります。このため、アセチルコリンの分解を抑える認知機能改善薬が処方されます。この薬物は、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンなどがあります。これらの薬物は、認知症の進行を遅らせる効果がありますが、根本的な治癒効果はありません。また、副作用として吐き気や下痢などが起こる可能性があります。

脳血管性認知症は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで起こります。このため、血液の流れを改善する脳循環代謝が使われます。この薬物は、ニコチン酸ビタミンB12などが含まれています。これらの薬物は、脳の酸素や栄養素の供給を促進し、神経細胞の機能を回復させる効果があります。しかし、これらの薬物も根本的な治癒効果はなく、再発予防のためには血圧や血糖値などの管理が重要です。

以上が、認知症の治療に有効な薬物についての解説でした。認知症は現在完治する方法がないため、予防や早期発見が大切です。介護従事者として、認知症患者さんの状態や変化に注意を払い、適切なケアを行っていきましょう。