認知症サポートの道

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認知症の人のこだわりの症状とその対処法

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認知症の人のこだわりの症状とその対処法

認知症の人は、一つのことに集中して抜け出せなくなることがあります。周囲からの反対や説得があるほどに、こだわりが強くなります。これを「こだわりの法則」と呼びます¹。

こだわりの法則は、認知症の人の判断力や思考力、制御力が低下していることが原因です。自分の言動が正しいと思い込み、それがこだわりとして現れます²。

こだわりの症状は、介護者にとっても大きな負担になります。毎日同じことを繰り返したり、不機嫌になったり、トラブルを起こしたりすることもあります³。

そこで、認知症の人のこだわりに対して、どのように対処すればよいのでしょうか?

まず、こだわりの背景やきっかけとなる原因を見つけることが大切です。認知症の人がこだわることには、何か理由がある場合が多いからです。

例えば、毎日同じ食材を買ってくる場合は、その食材に関する思い出や感情があるのかもしれません。また、買い物をしたという記憶がなくなっているため、同じ行動を繰り返しているのかもしれません。

こだわりの原因を見つけるためには、認知症の人の過去の生活や趣味、好きなことなどを知ることが有効です。また、こだわりの症状が出る前後の状況や変化にも注意を払うことが必要です。

こだわりの原因を見つけたら、その原因に対して適切な対策を講じます。例えば、同じ食材を買ってくる場合は、その食材を使って好きなメニューを作ってあげたり、買い物の回数や量を制限したりすることができます。

もちろん、こだわりの原因が見つからない場合や、対策が効果がない場合もあります。そのようなときは、次のような方法も試してみましょう。

- こだわりを否定しない。認知症の人のこだわりは、本人にとっては事実です。否定すると、不満や疑いの気持ちが強くなります。
- こだわりから注意をそらす。説得するよりも、こだわりから関心がなくなるように、趣味や好きなことに誘導することが効果的です。
- 第三者に登場してもらう。家族や介護者には聞かないことでも、医師や友人などの第三者には聞くことがある場合があります。
- 場面転換をする。こだわりの症状が出る場所や時間を変えることで、気分や状況が変わることがあります。
- 地域の協力や理解を得る。こだわりの症状が家族間を超えたトラブルになることもあります。そのときは、近所の人や店員などに事情を説明して、協力や理解を求めることが大切です。
- 一手だけ先手を打つ。こだわりの症状が予想できる場合は、事前に対策を準備しておくことが有効です。例えば、毎日同じ服を着たがる場合は、同じ服を複数用意しておくことができます。
- 長期間は続かないと割り切る。こだわりの症状は、認知症の進行とともに変化することがあります。今は辛くても、いつかは収まるということを忘れないでください。