認知症と冬の薄着:理解と介護のポイント
今回は、認知症の人が冬でも薄着で外に出てしまう理由についてお話ししたいと思います。ぜひ参考にしてください。
認知症の人は、見当識というものが低下してしまいます。見当識とは、自分がどこにいるのか、今は何時なのか、今日は何日なのかなど、自分の置かれている状況を正しく認識する能力のことです。見当識が低下すると、季節感も失われてしまう場合があります。つまり、気温が低い冬でも、夏だと思ってしまったり、暑いと感じたりすることがあるのです。そのため、薄着のままで外に出てしまうことがあります。
このような場合には、介護者の方々が以下のような対応をしてあげることが大切です。
- 認知症の人に無理やり厚着をさせるのではなく、優しく声をかけて服を着せてあげる。
- 季節感を与えるために、部屋に季節の花や飾り物を置いたり、カレンダーや時計を見せたりする。
- 気温や天気に応じて、窓を開けたり閉めたりして室温を調整する。
- 外出する際には、防寒具や帽子などを持っていくように促す。
以上が、認知症の人が冬でも薄着で外に出てしまう理由と対策についての説明でした。認知症の人は見当識が低下してしまうことで、自分の置かれている状況を正しく把握できなくなってしまいます。そのため、介護者の方々は、優しく声をかけて服を着せてあげたり、季節感を与えたりすることで、認知症の人の体調管理や安全確保に努めてください。
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