認知症は、加齢とともに脳の機能が低下し、記憶力や思考力、判断力などが低下する病気です。
早期発見・早期治療が重要ですが、認知症の初期症状はわかりにくいものも多いため、自覚症状がないまま進行してしまうこともあります。
そこで、認知症の疑いがあるかどうかを調べるために、さまざまな検査が行われています。
その一つが「改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)」です。
HDS-Rとは
HDS-Rは、1974年に開発された認知症のスクリーニング検査です。1991年に改訂され、現在では「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」と呼ばれています。
HDS-Rは、年齢、日時や場所の見当識、無関係の3つの言葉の記銘、計算、数字の逆唱、5つのもの品の記銘など、主に記憶に関係した9つの質問で構成されています。
採点方法
各質問には1~6点の配点があり、合計30点満点です。点数が高いほど正答が多く、認知機能が正常である可能性が高いことを示します。
結果の判断
HDS-Rの点数が20点以下の場合、認知症の疑いがあると判断されます。ただし、HDS-Rはあくまでも補助的な検査であり、この結果だけで認知症と診断されるわけではありません。
認知症の診断については、医師による診察、精密検査などの結果に基づいて行われます。
注意点
HDS-Rは、心身が不調のときや、検査への協力度が低いときには、点数が低くなる傾向があります。
そのため、HDS-Rを受ける際には、十分な休息をとり、検査への協力を心がけましょう。
まとめ
HDS-Rは、認知症の疑いがあるかどうかを調べる簡便な検査方法です。あくまで補助的な検査であり、この結果だけで認知症と診断されるわけではありません。
認知症の疑いがある場合は、医師の診察を受けることが大切です。
ポイント
HDS-Rは、認知症の疑いがあるかどうかを調べる簡便な検査方法です。
点数が20点以下の場合、認知症の疑いがあると判断されますが、あくまでも補助的な検査であり、この結果だけで認知症と診断されるわけではありません。
HDS-Rを受ける際には、十分な休息をとり、検査への協力を心がけましょう。
補足
HDS-Rは、10~80歳までの幅広い年齢層で使用できる検査です。また、教育年数や性別による影響も少なく、信頼性の高い検査とされています。
認知症の疑いがある場合は、ぜひHDS-Rを受けてみてはいかがでしょうか。